泉北高速鉄道について

現在、大阪府都市開発の株式売却、いわゆる泉北高速鉄道の完全民営化について連日のように

メディアでも報じられています。

僕自身も利用者の一人として、完全民営化で50~70円位は値下げ出来るのではないかと

期待していた。

初めて10円と聞いたときは大変馬鹿にされた気持ちに覆われた。

確かにローンスターの提案には通学定期の割引もあり、次点の南海電鉄にはない

高齢者一律160円の回数券の導入もある。

通勤定期に至っては南海も現状のままで変わりない。

僕の今の気持ちは10円ではなく、もう少し粘り強く更なる交渉を

してもらいたいという想いだ。

次点の南海が80円と知ればそれが人情というものだと思う。

10円、80円の議論ばかり盛り上がっているのは、日常的に鉄道利用していない人だ。

通学定期の割引率で議論が上がるのが普通だと思う。

お金の問題ではなく、気持ちの問題になっている。

すぐにどうすればいいのか利用している当事者として考えた。

今回の株売却については府議会の承認が必要であるから、

やはり10円と80円という提案内容では大きな開きがあることから鑑みて、

早急に売り急がずにもっとじっくり交渉を考えてもらいたいと

府議会に要望することが必要と思った。

堺市議会で「白紙撤回」を求める他会派からの要望書の決議があった。

僕はこれには初めから反対だった。

有権者に対してのパフォーマンス色が強い。

相手にとっても交渉できるようなものではないと感じた。

喧嘩をふっかけているのだ。俺たちはこんなにやってるんだ!皆さん、

という感が否めない。

それが議員というものだろう。僕は政治家としては甘いのかもしれない。

現に、この件を振りかざして本当に生き生きとした表情で

魔女狩りのような維新批判を繰り返している。

逆に僕にもそういうパフォーマンスが必要なのかもしれない。

有権者の方からもお叱りは受けているが、僕はしたくはない。

僕たちの想いを伝えるのに「白紙撤回」しろ!と頭から噛んでいって

要望の想いが伝わりやすいとは思えない。

文言の修正には応じて欲しかったところだ。

結果、維新の市議団としての要望を出すことになった。

それについてはマスコミが色々と好き勝手に報じている。

では、今何ができるのか。

堺としてもこれまで泉北高速鉄道のことは「府」であり、要望するだけ、

言うだけで実質的に何の提案もせずにほったらかしだったという反省もあると思う。

ローンスターになろうとも南海電鉄になろうとも、

何らかの提案はしていかなくてはいけないだろう。

堺も何らかの形で協力していくべきだ。僕はそのことを求めていきたい。

今一番怖いのは、民間企業で80円と言ってるのだからそっちにすればいいんだ、

後はその企業の問題だと世論が形成されていくことにある。

南海電鉄も経営がいいわけではない、大阪狭山市駅なんかでも無人駅になっている。

駅でなんかあったら、北野田駅から電車に乗って駅員がやって来るという状況だ。

駅員や車掌も非正規雇用化を進めている。10年後以降の事も考えないといけない。

南海電鉄グループの中長期の経営見込みを数字でしっかりと把握しておく必要もある。

だから早急に結果を出さずにそういうことも含めて、議論を巻き起こして、

オープンにじっくりもう一度仕切りなおして進めてもらいたいと思う。

その事で泉北ニュータウンの活性についても議論が巻き起こり、繋がっていくはずだ。

ヒステリックな苦情電話も今日はかかってきている。

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